紙への想い

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紙について

ここでは、紙について紹介しています

愛を伝えたかった紙

ラブレター  人から人へメッセージを伝える方法として、音声以外の方法として現在も残る古くからあり、贈られた人の心に最も強く残ると思われる「手紙」というメッセージ。親愛なる人へ愛を告げる紙、悲しみの別れを告げる紙、喜びを告げる紙、怒りを告げる紙。形として後々に残るだけに、後になって読み返すたびに、その時の感動がよみがえります。
 言葉で言えなかった一言が手紙なら素直に書ける不思議。一晩かけて書いた「I love you.」のたった一行だけ書かれた手紙が、渡されることなくまた今日も手の中で消えていきます。

音を伝えた紙

楽譜  過去を現在に伝えてくれる紙の一つに、「楽譜」という唯一音を伝えてきた紙があります。テープデッキも、レコードも無かった数百年前の音を、現在も別人ではあるが演奏者を介して、作曲者の表現した音のひとつひとつに生き生きと感情、強さなどの抑揚までを演奏する人に伝え、多くの観衆にその感動を伝えてくれます。
 そしてこれからも数多くの名曲を後世に伝えて行くことでしょう。

喜びを包む紙 悲しみを包む紙

のし袋  日本におけるその独特な、物を包む(パッケージ)という行為は紙が作られる以前から存在していました。紙が作られる以前は木や笹など、生活の中の必然性から生まれたもので包んでいたようで、現在の京都の老舗に見られるようなものであったと言われます。
 和紙が作られるようになるとそれまでに変わり、紙がパッケージ素材の支流をなすようになり、とくに慶弔用ののし袋などは紙と神は相通ずる物という東洋的な思想により、数多くの美しいしきたり(例えば、慶事の場合は心からのお祝いを込めて濃い墨で書き、弔事の場合は涙で薄く書く意味から薄墨で書くと言うような)を残し、西欧の合理性重視のパッケージとは対極をなす精神性をともなった独特な「包む」文化を形成してきました。
 つまり私たちの先祖は、すぐに捨てられてしまう短い間のパッケージとの出会いの中に、相手方に対するさまざまな思い入れをもって、人と人とのコミュニケーションを図ってきたのです。

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